【車両解説】
1995年、伝統のルマン24時間レースに3台のNSXが持ち込まれました。
GT-1クラスにはターボ化された「NSX GT-1」が2台、GT-2クラスにはチーム国光とチームナカジマの「NSX GT-2」がエントリーされました。 84号車は予選でクラス3位のポジションを獲得しましたが、決勝レースのウォーミングアップ中にミッションオイル漏れが発覚し急遽ピットインしました。残念ながら最後尾からのスタートとなってしまいましたが、土屋選手の猛烈な追い上げで一台一台パスして行きました。
2スティント目で飯田選手に交代しましたが、今度はエキゾースト本体の破損によりスローダウン。またもピット作業を余儀なくされます。 エキゾーストを交換し、しばらくは順調に走っていましたが、日を跨いだ深夜3時頃またもトラブルが発生し左側のヘッドライトが切れてしまいました。 コースがよく見えない状況ながら良いペースで走っていたので、チームはこの状況に耐えて走ることを決断します。午前5時前に給油のみのピットインを行いコースに戻りました。最後尾からスタートしたNSXは2日目正午には総合8位、クラス1位にまでポジションアップしそのままクラス優勝の快挙を成し遂げました。
【モデル解説】
モデルはホンダコレクションホールに展示してある実写を3Dスキャンを用いて正確に再現しています。
通常のNSXとは全く異なる専用のオーバーフェンダー、バンパー、リアウィングをリアルに造形しています。また、ルマンの時とは微妙に異なる”Team KUNIMITSU”のバイナルや追加になったスポンサーロゴは新しく製作しています。 内装が剥がされたインテリアや、カーボン製インテークボックスが鎮座するエンジンルームも資料をもとに再現しております。