【車両解説】
2016年に先代が生産を終えてから11年ぶりに復活を果たした2代目NSX。車名は受け継がれたが、そのメカニズムには一切の共通性はなく、その関係性は最後のスカイラインGT-RであるBNR34と、日産GT-Rへとネーミングを変えたR35にも似ているのではないでしょうか。
2代目NSXはV型6気筒エンジンをリアミッドに搭載している点では初代との連続性を感じますが、マウント方式は初代の横置きから縦置きに改めた他、エンジンだけでなくそこに3基のモーターを組み合わせたハイブリッド方式へとパワープラントを変更しています。そして駆動方式も乗り手や路面状況を問わないフルタイム4WDとした他、左右前輪に各1個ずつモーターを組み込んでトルクベクタリング制御を行うなど、新技術が盛り込まれていました。
車両としての評価は決して低いものではありませんでしたが、販売は伸び悩み、誕生から僅か6年でその歴史に幕を下ろしています。
また2018年にはテコ入れを狙ってマイナーチェンジが敢行されましたが、さほど注目を集めることもなく、2021年には翌年の販売終了がアナウンスされてしまいます。
しかしNSXはそのままでは終わりませんでした。2021年8月には有終の美を飾るモデルとして、タイプSなる限定車を発表。全世界でわずか350台しか販売されないにもかかわらず、エンジンのパワーアップ(507馬力→529馬力)およびハイブリッドシステム全体での出力向上(581馬力→610馬力)、4WDシステムの制御やサスペンション・セッティングの変更、そして最初からこうあるべきだった!?と感じるアグレッシブなデザインの前後バンパーの装着など、変更は多岐にわたっています。
【モデル解説】
弊社で2016年に実車が登場してから、初期型と2018年にマイナーチェンジされたNC1型を1/43で製品化しています。今回は、2代目のNSXの販売終了のアナウンスとほぼ時を同じくして発表されたタイプSをモチーフといたしました。
タイプSはエンジンのパワーアップなどメカニズム面の進化もさることながら、エクステリアも従来モデルとは大きく印象を変えています。モデル化にあたっては実車の3Dスキャンを行い、それを元に前後バンパー部分を新設計して、従来モデルのボディにデータ上でドッキングしています。実車同様、車体の基本骨格は従来モデルと共通なので。タイプS固有のディテールのみを上描きすることで、モデルカーとしても従来モデルとの整合性を高めています。
また、単に表面上の造形を追うだけではなく、変更されたバンパーのインテーク形状によってよりグリル越しに透過するようになった冷却系パーツの造形も見直してリアリティや奥行き感を向上させています。
ホイールは真鍮切削原型をシャープなホワイトメタル鋳造部品に置き換えて装着しています。
リア・スポイラーやディフューザーやリップスポイラー部分にカーボンパターンのデカールを貼り込んでからクリアコーティングを施しています。
商品仕様
製品名: | ホンダ NSX Type S with リアスポイラー カーボンマットグレーメタリック (限定50台) |
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型番: | EM707A |
JANコード: | 4570104423365 |
メーカー: | Make Up(メイクアップ)/EIDOLON(アイドロン) |