“Racing Pictorial Series by HIRO”第23弾は、自然吸気レギュレーション施行2年目の1991年、それまでのV10に換えて
新設計のV12気筒を搭載したマクラーレンMP4/6を駆ったセナとベルガーの闘いを振り返ります。
　開幕から4連勝を遂げたセナとMP4/6でしたが、ライバルの筆頭であったウィリアムズFW14ルノーがシーズン中盤から
安定した強さを発揮、これに対抗すべくMP4/6のV12とシャシーにも改良が加え続けられ、結果としてセナは生涯3度目
にして最後のグランプリ王座に就くことになります。シーズンを通じて間断なく改良が加えられたマシーンだけに、
モデラー視点からは、サイドポッドやウイングの変化が興味深いポイントです。模型作りの有益な資料にもなるでしょう。

今号では特別企画として、モデルファクトリーヒロが独自に実施したホンダコレクションホール所蔵のMP4/6-9の
ディテールファイルを併録します。プロポーション・カットは、写真家、清水勇治氏による撮影。また、翌1992年シーズン
序盤、メキシコGPと南アフリカGPを走った改良型、MP4/6Bの写真も収録いたします。