Racing Pictorial Series by HIRO の第47弾は、1970年代に於ける“爛熟の年”とでも呼ぶべき1973年
シーズンにフォーカスします。言うまでもなく1973年は、ジャッキー・スチュワート+フランソワ・セヴェールを
擁するタイレルと、エマーソン・フィッティパルディ+ロニー・ピーターソンを擁するロータスという2つの
チームに席巻された年。
既刊で両チームの同年のマシーン、タイレル006及びロータス72Eを特集しており、加えてパイロット・
シリーズのロニー特集では更にロータス72Eの画像を掲載しているため、今回はこれらの主役チームに
関してはダイジェスト的にコンパクトにまとめました。
加えて同じく既刊でマクラーレンM23も特集していますので、これも極力未使用画像の発掘を心がけながら、
同様にダイジェスト的な扱いと致しました。
しかし、今号に於ける当シリーズ初出のマシーンとしてはブラバムBT37及び42、シャドウDN1、フェラーリ
312B3、サーティースTS14A、マーチ731、BRM P160E、イソ・ウィリアムズFX3B及びIR、テクノPA123と多岐に
渡り、資料の少ないマニアックなラインナップだけに目が離せません。
ただし1973年はモノクロ画像のアーカイヴが欠落しているため、今回はカラーのみの記事構成となります。
上記のようにモノクロ頁が無く、ページに余裕が生まれましたので、今号では同じ1973年のル・マン24時間、
及びデイトナ24時間レースのダイジェスト的記事も併録致します。フェラーリ312PBを始めとして興味深い
マシーンが数多く登場致します。
或る意味、戦後モータースポーツが爛熟し、安全面の見直しが叫ばれ、実際に対応が急がれていましたが、
増大するマシーンのスピードとパワーが付け焼き刃の安全対策をいともあっさりと凌いでいった年。
危険に満ちていた1973年のグランプリ、ひいては戦後モータースポーツの“爛熟”の記録をご覧下さい。
■収録予定 画像点数は…
カラー :約600点
■収録レースは…
●1973年
ブラジルGP、スペインGP、モナコGP、スウェーデンGP、オランダGP
ル・マン24時間、デイトナ24時間