ホンダが誇るスポーツグレード「タイプR」シリーズの3車種目として1998年に後期型として発売された「ホンダ シビック タイプR (EK9)」を忠実に再現したモデルになります。
【車両解説】
1995年9月に発売された6代目のEK型シビックには当初はタイプRの設定はありませんでしたが、トップグレードのSiRは1.6リッターの排気量から170馬力発生するB16A VTECエンジンを搭載するなど、十分に速いクルマでした。
それでも市場ではタイプRを熱望する声も多く、それに応える形でホンダは6代目シビックの登場から遅れること2年弱、ついに1997年8月にシビック タイプR(EK9)が発売したのです。
タイプRを名乗る以上、少なくともSiRを遥かに凌ぐ動力性能とハンドリングが要求されることになり、エンジンはメーカー量産エンジンとしては異例のインテーク&エキゾースト・マニフォールドのポート研磨を手作業で行うといった工程を加え、数値上ではリッター116馬力にあたる最高出力185馬力を達成。吸排気系のチューンも綿密に行われて、低回転域からVTEC切り替わって8500r.p.m.まで淀みなく回るなど、ホンダ以外では作りえないクルマとして大人気を博しました。
車体は硬いサスペンションをしっかりと機能させるために随所に補強が入れられ、重量は嵩みましたが、走りに関係の無い装備は徹底して省いたことによってSiR比で30kgほど軽量化を果たしています。
シビックは1998年9月にはマイナーチェンジし、タイプRも後期型へ移行し2001年11月まで生産が行われました。
後期型ではフロントバンパー、フェンダー、ヘッドライト形状、フロントグリル形状、エンジンフード、テールライト配色などが変更されています。
内装はインパネのオーディオ・スペースが前期の1DINから、後期では2DINに改められたのがもっとも大きい差異となります。
弊社ではすでに前期型は発売済みですが、後期型は初リリースとなります。
【モデル解説】
モデル化にあたっては後期型の実車をスキャニングし、前期型の原型データと照らし合わせで異なるポイントはすべて反映させた上で、新たに後期型の原型データを作成しています。
EK9の前期型と後期型との違いは、同車に詳しくない方には分かり難いですが、フロントフェイシアはバンパー、グリル、ヘッドライト、エンジンフード、左右フェンダーが異なっています。
ヘッドライトはハウジング形状だけでなく、中の灯火類自体の形状も異なるので、新たに原型を製作し、それをホワイトメタル製鋳造部品に置き換えてクロームメッキを施し、実車同様の表情の演出に努めています。
内装も3Dスキャンデータを元に造形しており、意匠だけでなくサイズ感も実車同様、例えばフロントウィンドウから室内を覗き込んだ時に、真っ先に目に入る真っ赤なレカロシートの見え方は実車さながらと感じていただけるでしょう。さらに塗装のツヤ加減を駆使して、様々なマテリアルの質感も追求しています。
今回は、後期型でのリリースとなりますので、弊社の前期型のモデルカーをお持ちの方ならば、オーディオ・スペースが2DIN化されたダッシュボードや、エアバッグ内蔵ステアリングの装備、ドアの肘置きの形状など、その違いをご確認いただけます。
現在も続く、ホンダ シビック タイプRの系譜。その原点でもあるEK9はすでに生産終了から20余年の歳月を経ており、程度の良い個体を探すのは困難ですが、弊社のモデルカーであれば前期型と後期型の極上個体を2台を並べて楽しむのも容易です。
商品仕様
製品名: | ホンダ シビック タイプR (EK9) 1998 ヴォーグシルバーメタリック |
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型番: | EM481C |
JANコード: | 4570104428261 |
メーカー: | Make Up(メイクアップ)/EIDOLON(アイドロン) |