2010年のジュネーブモーターショーでコンセプトモデルが発表され、2011年より販売が開始されたポルシェのスペシャルモデル「ポルシェ 918 スパイダー」を忠実に再現したモデルになります。
【車両解説】
最大限のパフォーマンスと最小の燃費を実現したモデルとして、ポルシェのスーパースポーツ、918スパイダーは2010年のジュネーブショーで発表されました。事実上、2003~2006年まで製造されたV10エンジン搭載のスーパースポーツ、カレラGTの後継機種にあたりますが、パワートレインを車体中央に搭載している2座のスポーツカーという以外に共通性はほとんどありません。
しかしながら、カーボンファイバー強化プラスチック(CFRP)製のセンターモノコックにパワートレインを結合したボディおよび CFRP 製サブフレームをドッキングした車体構造は踏襲しています。
カレラGTと918スパイダーの相違点の最たるものは、全車がV10の5.8リッターエンジンを搭載した純ガソリンエンジン車だったのに対し、後者にはル・マンを主眼に開発されたレーシングカーのRSスパイダー用の4.6リッターV8に計3基のモーターを組み合わせたハイブリッド車となっていることでしょう。
その動力性能は市販モデルとしては驚異的なものとなり、最高速度は320km/h、さらに高性能車を測るひとつの指針である、ドイツはニュルブルクリンク北コースのラップタイムは7分を切るなど、直線だけではない圧倒的な速さを証明しています。
通常走行であれば、約33km/リッターという低燃費を実現しているのも、コンセプト通りということになります。
とここまで書いてきて、もっとも驚異的なことは、ポルシェ918スパイダーが、9月18日から918台限定生産されたのは、今から11年前の2013年のであった、ということに尽きるかもしれません。
11年前の衝撃をフラッシュバックするために、今回は完全新設計のモデルとして1/43と1/18で918スパイダーをリリースいたします。
【モデル解説】
原型の製作にあたっては日本国内に存在する個体を取材。3Dスキャナーで実車の複雑なディテールや抑揚の効いた面表現を多用したフォルムを客観的に把握。このデータを元に1/43の解像度に合わせた原型を設計しています。
ボディサイドには車体を分断するように大きく口を開けたインテークがデザインされていますが、実車同様のその抉(えぐ)り部分の深さや、シャープさはレジン成型の限界に挑戦するかのような再現度を目指しています。
外観上目を惹くのは、繊細かつ複雑な意匠のスポークを組み合わせたホイールにありますが、こちらは原型を真鍮で切削し、それをホワイトメタル鋳造部品に置き換え、全体にクロームメッキを施した上で、ブラックの部分を彩色するという手間を加えています。
また、ドライバー背後に収まるパワートレインは、それを見せつけるかのような、シースルーのメッシュ・タイプカバーが上部を覆っていますが、こちらの再現にはエッチングパーツをプレス処理した部品を用いています。その下に透けて見えるパワートレインも可能な限りリアルに見えるように細密なモールドを施して表現しています。
ポルシェのモデルカーと言えば、どうしても911至上主義になりがちではありますが、先にリリース済のカレラGTと合わせて、“911以外の偉大なるポルシェ”という切り口で、是非コレクションを充実していただければ幸いです。
商品仕様
製品名: | ポルシェ 918 スパイダー 2011 ガーズレッド |
---|---|
型番: | EM568B |
JANコード: | 4570104425529 |
メーカー: | Make Up(メイクアップ)/EIDOLON(アイドロン) |