【車両解説】
2004年に登場したポルシェの997シリーズ。エンジンが空冷から水冷に改められてからは第2世代にあたる。前世代の996シリーズは革新的なモデルではあったが、その内容はともかく、格下のボクスターとヘッドライトユニットをシェアしたことなどから、熱心な911ファンには不評を買ったのも事実でした。997はそうした996のネガティブな評価を払拭するためにヘッドライト形状を911伝統のシンプルな丸型基調に戻した他、シャシー剛性の向上などが図られました。また種々の年次改良を受けながら、自然吸気モデルには直噴エンジンが投入され、さらに2ペダル車のトランスミッションが旧来のティプトロニックから、デュアルクラッチ式の7速PDKに変更されています。そして2010年モデルに投入されたのが、ターボSと呼ばれるモデルで、標準のターボ比で30馬力アップの530馬力を発生するツインターボ3.8リッターを搭載し、最高速度は315km/hを誇ります。
【モデル解説】
弊社ではすでに種々のポルシェ911シリーズ車両をモデル化していますが、997シリーズの展開はまだ始まったばかりで、今回の2010年型997ターボSは、2006年型ターボに続く2バリエーション目となります。
2010年型のターボSは997シリーズでも最強クラスのエンジン、そして997シリーズで導入されたばかりのPDK型変速機といったメカニズムと豪奢な内装組み合わせた、911シリーズのフラッグシップモデルとなります。
モデル化にあたってはすでにリリース済みの2006年がターボのデータをベース、2008年のマイナーチェンジ以降に採用されたLEDを多用した前後灯火類、そして4眼になったヘッドライトなどのディテールを再現すべく、リフレクターやハウジング形状を修正した新規パーツを投入しています。
また997型から選択可能となったセンターロック式ホイールもシャープな真鍮切削原型をホワイトメタル鋳造部品に置き換えて再現しています。
ターボSならではのレザーをふんだんにあしらったラグジュリーな室内空間も質感に拘った彩色を施して、実車さながらの雰囲気を再現しています。