【車両解説】
モータースポーツでの活躍が今以上にメーカーの技術力のアピールや新車販売に影響を与えた1960年代。フォードはアメリカだけでなく、欧州市場でのプロモーションも兼ねて、欧州でもっとも権威のある自動車レース、ル・マン24時間の制覇を画策しました。そこでまず彼らが考えたのはル・マン24時間の常勝チームであったフェラーリを買収して、彼らにフォードとしてル・マン24時間に参戦させて勝利をものにする作戦でした。しかし、最終的にその交渉は決裂し、結局フォードは自らの手でマシーンを製作する手段を選ぶことになりました。
1964年に完成した試作マシーンは、厳密に言えば、プロトタイプスポーツカーのローラGTをベースとしていましたが、フォード製の大排気量V8エンジン搭載を前提に車体やサスペンションは大幅に強化され、エクステリアはGT40の車名の由来にもなった40インチ(実際には40.5インチ/1030mm)という低い全高に抑えられた流麗なボディを特徴としていました。後年マシーンの熟成、そしてレース・マネージメントには、かのキャロル・シェルビー率いるシェルビー・アメリカンが参画し、1966年のル・マン24時間においては、GT40が3台並んでゴールし、完全制覇を果たしたのでした。
【モデル解説】
モデルの原型は当時の様々な角度から撮られた写真や資料を基に、3D CADで設計しています。低く抑えられた全項、約7リッターの大排気量を持つV8エンジンの冷却のために設けられたボディサイドの2条のダクト、深く彫り込まれたフロントフードのダクトなど、メリハリのある造形を心掛けました。
キャッチピンやゼッケン灯、給油口、ヒンジ類にはホワイトメタル鋳造部品にクロームメッキを施したものをセット。極小部品ではありますが、金属ならではの質感が車体全体の解像度を一気に高めてくれます。
複雑なパターンのハリブランド製のホイールはシャープな真鍮切削原型をホワイトメタル鋳造部品に置き換え、実車同様の彩色を施して装着。ノックオフスピナーの形状にもこだわっています。
グッドイヤー製のレーシングタイヤに入るブルーのストライプはデカールでの表現となりますが、ホワイトレターとともに鮮明な印象に仕上げています。
ボディに入る2重のレーシングストライプやゼッケンサークルはデカールを貼り込んだ上に、クリアコーティングを施し、さらにデカールの段差を消す状態にまで表面を手作業で研磨し、鏡面仕上げとしています。
#1、#2と合わせて、1966年のル・マン24時間を走ったシェルビー・アメリカンの#3,さらにはホールマン・ムーディの#4,#6のGT40も是非ご検討ください。
商品仕様
製品名: | フォード GT40 Mk.2 ルマン24h 1966 シェルビーアメリカン No,3 |
---|---|
型番: | EM301D |
JANコード: | 4570104423235 |
メーカー: | Make Up(メイクアップ)/EIDOLON(アイドロン) |